避難所生活の問題点とエコノミー症候群を予防する方法とは?

避難所生活をすると色んな問題点が出てきます。

多くの知らない他人が一斉に共同生活するわけですから、問題点が出るのは仕方がないのかも知れません。

エコノミー症候群もそのひとつですが、あらかじめどんな問題点があるのかがわかっていれば、ある程度の対策や予防も立てやすくなると思います。

国や行政などに対しても何かの参考になるかも知れません。

そこで今回は、避難所生活の問題点とエコノミー症候群を予防する方法などについてご紹介しましょう。

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避難所生活の問題点とは?

熊本地震 避難所生活 問題点

避難所生活の問題点はいくつもありますが、主なものを挙げるとこのようになります

 プライバシーがない

 避難所では多くの人が共同生活することになりますが、間仕切りなどはないため食事や着替え中でもすぐ側を他人が通っていくのでプライバシーはありません。

乳児への授乳中でも周りの視線が気になって落ち着きません。

 夜眠れない

 周りや隣は見ず知らずの他人がいて、寝る時間もまちまちで大きな音をたてる人やイビキがうるさい人、夜中でも大きな声で喋っている人などいっぱいいます。

そんな中で一緒に寝るわけですから、当然寝れるわけがありません。

それでも疲れてウトウトしていると、また余震が起こったりして一晩中寝れないってことが多いです。

 水が不足している

 飲料水はペットボトルのお水が配給されますが、困るのは歯を磨いたり顔を洗ったりする水がないことです。

そのため避難所生活が長くなると、歯周病や虫歯が増えると言われています。

水不足の中で歯周病や虫歯にならないようにするためには、ペットボトルの水でうがいをしたり、水を口に含んで指先で歯をこすり洗うなどをするようにしてください。

 トイレが使えない

 避難所にも常設や仮設のトイレはありますが、圧倒的にトイレの数が不足しています。

なので、トイレに行くのにも長い行列に並ぶ必要がありますし、行きたい時にすぐにトイレが使えないのはストレスがたまります。

また、多くの人が利用するためトイレの中は汚く汚れ、衛生的にもよくありませんが、その後に手を洗おうにも水がないところも多いです。

 お風呂に入れない

避難所には当然お風呂はありません。

 しばらくすると、自衛隊による仮設のお風呂を作ってくれますが、一番風呂とか早い段階で行かないとお湯も濁ってくさいです。

人も多いのでお風呂にゆっくり浸かるという感じではなく、さっと入って体の汚れを取るといった感じになります。

一応は髪の毛もシャンプーして洗えるようになっていますが、そんなにお湯をたくさん使って流せないのでスッキリはしません。

このような問題点がありますが、避難所生活しているとどうしても避けようがありません。

そうした避難所生活の問題点を避けるために、マイカーなどで車中泊する方も多いのも事実です

 

 しかし、車中泊にも大きな問題点があるのです。

 それは、健康に害を及ぼすエコノミー症候群になりやすいという問題点があることです。

エコノミー症候群の怖いところは、狭い空間の中で同じ姿勢のまま長い時間体を動かさないでいると、血管に血栓(血のかたまり)ができやすくなります。

そして、その血栓が肺動脈などに流れて詰まった場合、最悪は死んでしまうことになるのです。

 特に車の中にいると、動きも制限されますし、動かないで座ったままの状態が長時間になりやすいので、避難所に居るよりもエコノミー症候群になる可能性が高くなります。

もちろん、避難所に居ても同じ場所から動かないで長時間じっとしている生活を続けているとエコノミー症候群になりやすいですから注意してください。

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避難所生活や車中泊によるエコノミー症候群を予防する方法

避難所生活や車中泊をする方がエコノミー症候群にならないようにする方法をご紹介しましょう

 こまめに水分補給をすること

血管に血栓(血のかたまり)がつまりやすくなるのは、血液の水分量が少なく、血液がドロドロの状態になった時が一番多いと言われています。

特に避難所や車中泊をしていると、トイレに行く回数を減らすために水分を摂るのを控える人が多くいます。

 しかし、水を飲むのを我慢していると血液中の水分も減ってドロドロになり、血栓ができやすくなります。

なので、喉がかわいてなくてもこまめに水分を摂るようにしてください。

 

 手足のストレッチを行うこと

同じ場所からじっと動かない状態が長時間続くと、血液の流れが悪くなり血栓ができやすくなります。

そのため、最低でも4時間~5時間ぐらいの間隔で、手足を伸ばしたりするなどのストレッチをしてください。

 ストレッチする場所がない場合などは、足首や手首をブラブラさせたり、片方の手で持ってグルグル回したりする程度でも構いません。

できれば、1日に一回は外に出て、10分~15分程度でも歩くなどをする方がエコノミー症候群になりにくですよ。

 なお、エコノミー症候群にならない車の寝方があるのかと勘違いしてしまうかも知れませんが、いくら大きな車のリクライニングシートでゆっくりと寝ているとしても、そのままではエコノミー症候群になってしまいます。

なので、こまめな水分補給と手足のストレッチは必ず行ってくださいね

 

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