おたふく風邪と言えば、多くの人が子どものかかる病気というイメージを持っていると思います。
しかし、大人になっても、おたふく風邪は存在します。
そして恐ろしいことに、子どもがかかる以上に、大人のおたふく風邪は重篤な症状をもたらします。
そんな大人のおたふく風邪について、原因や症状、感染方法や予防接種について紹介していきたいと思います。
大人のおたふく風邪~原因と症状について~
大人のおたふく風邪の原因は、ずばりウイルスです。
ムンプスウイルスと呼ばれるウイルスが、感染することによって発症します。
飛まつ感染が原因で発症するのが、大人のおたふく風邪です。
大人のおたふく風邪の原因であるウイルスに感染した場合、大人のおたふく風邪の症状として、かなり重篤な症状になります。
子どものおたふく風邪であれば、熱や耳の下が腫れるぐらいの軽度な症状で済む場合がほとんどです。
ですが、大人のおたふく風邪を発症すると、重症化することが多いようです。
大人は子どもよりも免疫力が高いため、その免疫が大人のおたふく風邪の原因となるウイルスに強く抵抗します。
抵抗してしまうことで、炎症がひどくなり、高熱が出るだけではなく、大人のおたふく風邪の症状としては長引き、合併症などのリスクも高まります。
重症化した場合、頭痛や高熱に悩まされるほか、ひどい場合は下痢やうわごとなども出てくる場合があります。
また、稀に難聴になってしまう場合もあるようで、後遺症としておたふく風邪が完治した後にも、難聴が残ってしまうこともあります。
そして、合併症の中でも一番危険なのが髄膜炎です。
吐き気やけいれん、意識障害などの症状が出てくれば、髄膜炎の可能性も考えられるため、すぐに病院を受診してください。
大人のおたふく風邪~感染と予防接種について~
大人のおたふく風邪は、感染力が非常に強く、一度発症すると重篤化するリスクがあります。
そんな大人のおたふく風邪ですが、予防方法は予防接種が一番効果的です。
子どもの頃におたふく風邪になっている人は、大人になってからおたふく風邪に感染することは、まずありませんので安心をしてください。
1回でも予防接種を受けておけば、大人のおたふく風邪に感染することは、かなりの確率でなくなります。
また万が一、大人のおたふく風邪になったとしても、予防接種を打っておけば重篤化を防いでくれるので、症状が軽く済みます。
大人のおたふく風邪にかかってしまうと、症状はとても深刻で、合併症として髄膜炎になるほか、男性であれば睾丸炎のリスクも考えられます。
睾丸炎は聞きなれない病気かもしれませんが、とても怖い病気で、人の一生を左右するといっても過言ではありません。
なぜなら、睾丸炎になってしまうと、子ども生めなくなってしまう可能性があるからです。
女性の場合も同様で、卵巣炎のリスクがあります。
やはり卵巣炎になってしまうと、子どもが生めなくなってしまう場合もあり、男性や女性であっても、人生を左右する病気になってしまう可能性もあります。
大人のおたふく風邪は、非常に怖い病気ですので、感染しないために、感染リスクのあるひとは、必ず予防接種を受けるようにしてください。
まとめ
大人のおたふく風邪、今まであまり気にしたことはなかったかもしれませんが、感染すると大変危険で怖い病気です。
もちろん、熱や頭痛で苦しむのも辛いことですが、万が一合併症になってしまったら、生命の危険や、人生を左右することにもなりかねません。
子どものころに、おたふく風邪を経験している人は気にする必要はありません。
ですが、子どもの頃におたふく風邪を経験していない人は、感染を予防するために、必ず予防接種を受けるようしましょう。