会社の同僚がホームセンターで初めて土鍋を買ってきたそうです。
でも、新品の土鍋の下ろし方やメンテナンス方法がわからず悩んでいました。
そのまま使っていいものかわからず、まだ一度もご飯を炊いていないみたいなんですよね。
会社の同僚だけでなく、意外とそんな方って多いのではないでしょうか。
そこで今回は、新しい土鍋の下ろし方やメンテナンス方法、土鍋の扱い方の注意点など、ここでしっかりと確認しておきましょう。
新しい土鍋の下ろし方とは?
新しい土鍋のおろし方には、幾つかの大切なポイントがあります。
そんな土鍋の下ろし方を順を追って説明していきましょう。
新品の土鍋を下ろして使い始める前には、目止めという作業を行います。
目止めとは、土鍋の中にある無数の小さな穴を埋めることなんです。
ぱっと見た感じは、コーティングされているようにツルッとしていますが、実際には無数の小さな穴(目)が開いているので、その目を埋める必要があるのです。
この目止めをしないと、使っている内に必ず土鍋にヒビが入って使えなくなりますよ。
新しい土鍋の目止めの仕方とは?
次に、その新品の土鍋でおかゆを炊いていきます。
この時、注意しないといけないのが、土鍋の底の水気をよく拭き取ってから火にかけるようにしてください。
なぜなら、底が濡れたままの状態で火にかけると、土鍋の寿命が短くなるからなんです。
これって結構やりがちなことですから注意しましょう。
土鍋の中に研いだお米と水を入れて、20~30分ぐらい沸騰させます。
そうすると、お米のデンプン質で土鍋の目を詰まらせることができます。
火を止めてからは、土鍋の中のおかゆが完全に冷めてしまうまでそのまま置いておきます。
おかゆが冷めたら、その後は水洗いをして、土鍋を完全に乾かせましょう。
これで土鍋を使う準備は完了です。
ちなみに、土鍋の目止めに使ったおかゆは食べれますが、私はもったいないけど目止め用と考えて捨てています。
目止めは新しい土鍋をおろす時の基本です。
通常は一度だけで大丈夫ですが、天然土の割合が多い土鍋は、目がとまりにくいので、何度かこれをくり返した方が、比較的、土鍋の寿命は長くなります。
特に安い土鍋をおろす際は、目止めをしないで火にかけたりすると、この動画のような結果になるかも知れませんよ。
【注意】100円の土鍋から臭い汁が出てくる!
土鍋のメンテナンス方法とは?
次に、土鍋のメンテナンス方法を紹介しましょう。
土鍋は吸水する性質を持っていますので、水気をよく吸います。
ということは、洗剤を使うと、洗剤の成分まで吸ってしまうんですよ。
汚れを落とすために洗剤を使いたいところですが、洗う時は、土鍋をよく冷ましてから水だけで洗うようにしましょう。
どうしても洗剤を使いたい場合は、さっと洗って、すぐに水で洗い流しましょう。
洗剤で浸け置きするなんて、もってのほかですよ!
洗った後は、水気をキレイに拭き取り、完全に乾かしましょう。
土鍋で煮込んでいると、焦げがこびりつくことがあります。
その時に、洗剤やたわしを使ってゴシゴシ擦るのではなく、土鍋にお湯を張って、しばらく置いておきます。
それでも中々焦げ付きが落ちない時は、土鍋に水や重曹を入れて煮立てると落ちやすくなりますよ。
土鍋(スペイン鍋)を焦がしたら重曹の出番!
土鍋の扱い方で注意することは?
最後に、土鍋の扱い方の注意点を紹介しましょう。
温度変化に対応できなくなり、ヒビが入ったり、割れてしまう原因にも繋がります。
土鍋の中に長時間ご飯や料理を入れっぱなしの状態にしないようにしましょう。
先程、土鍋が吸水する性質を持っているという話をしましたよね。
土鍋の中に長い時間、ご飯や料理を入れっぱなしにすると、臭いや色が残ってしまったり、カビや雑菌が繁殖してしまうこともあります。
土鍋は熱に弱いため、使った後は、一度冷ましてから洗うようにしましょう。
熱いまま水で洗うと、割れてしまうことがあります。
少し時間を置かないといけませんが、そのまま長時間放置してしまわないように注意が必要です。
土鍋の底を洗う場合は、たわしなどでごしごし洗うと傷がついてしまいます。
ひび割れの原因にもなりますので、スポンジで優しく水洗いするようにしましょう。
まとめ
新しく買ってきた土鍋をおろす時は、まずは目止めを行いましょう。
米の研ぎ汁を沸騰させるだけでもいいのですが、おかゆの方が確実ですし、目止めの方法としておすすめです。
土鍋を使うには、洗い方や乾かせ方などいくつか注意点もありますから、今回紹介したポイントを参考にしてみてくださいね。