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目の前を何か浮遊物が飛んでいるように感じる時ってないですか?
目をこすっても、別の方向や角度を見ても一向になくならず、何なんだろう?って思いますよね。
こうした目の症状を、飛蚊症(ひぶんしょう)と言うんですよ。
そこで今回は、飛蚊症とはどんな病気なのか、飛蚊症の原因と治す方法などについて紹介していきましょう。
飛蚊症とはどんな病気なのか?
物を見ている時に、何か黒い点や黒い虫のようなものが視界に入ってきたことはないですか?
このように視界の中で、黒い点や虫、糸くずのようなものが飛んで見える症状のことを、飛蚊症(ひぶんしょう)といいます。
その名の通り、まるで目の前を蚊が飛んでいるような感じに見えます。
飛蚊症の見え方は、点状、虫状、糸くず状、リング状だったりと様々です。
なかなか普段気づかなくても、白い壁や青空など明るい所を見た時にはっきりと現れることが多いと言われています。
何か目の病気なのでは?と不安になられるかもしれません。
でも、大半は加齢などの生理的変化によるもので、そんなに心配はいりません。
ただし、まれに網膜剥離などの怖い病気が隠れている可能性もあるので、症状がひどい場合などは病院で診てもらってくださいね。
飛蚊症の見え方とは?
飛蚊症の原因とは?
飛蚊症の原因としては、治療が必要ではない生理的な原因と、治療が必要な病的な原因の2つがあります。
生理的な原因
でも、この時に同時に有害な紫外線も浴びることになります。
紫外線が網膜を通して目に入ってくると、硝子体の中に活性酸素を発生させます。
この活性酸素がたんぱく質や脂質を酸化させ、硝子体の組織を変質させてしまい飛蚊症が起こるのです。
これが年齢が若い方や免疫機能が正常な方であれば、活性酸素を分解する酵素が自然と分泌されるため、酸化を防ぐことができ、飛蚊症を防ぐことができます。
でも、年をとるにつれて、酵素の分泌が少なくなると酸化を防ぎにくくなってしまいます。
なので、加齢とともに飛蚊症になるというのはこういうことなんです。
最近では若い方でも飛蚊症になる方も増えてきているそうです。
その背景には、生活環境の変化やストレスも関係しているそうですよ。
病的な原因
後部硝子体剥離、網膜裂孔という目の病気を発症していて、最悪は失明するという危険性も伴います。
飛蚊症を治す方法とは?
飛蚊症は明るい所にいる時にふと気づき、いつ発症したかわからないというのがほとんどです。
そして、見え方も虫が飛んでいるような感じや、糸くずや黒い点のようなものが飛んでいるといった状態で、人それぞれです。
浮遊物の色も、透明や白、黒など様々です。
また、網膜裂孔や網膜剥離の場合は、突然に浮遊物が現れ、それがすごく鮮明で常に見える状態です。
また、目の隅の方から視野が欠けたり、視界が狭くなってきます。
ここまで放置しているとすごく危険な状態です。
飛蚊症が生理的原因によるものなのか、病的原因によるものかというのは自分では判断することはできません。
なので、飛蚊症かなという症状を感じたら、まずは病院へ行くことをおすすめします。
病院へ行けば、眼科で眼底検査を受けますが、病的な原因によるものであれば、目の手術をすることになります。
この場合、眼の中の硝子体(しょうしたい)にできたシワの部分を取り除くレーザー治療が一般的に行われます。
生理的な原因の場合は、そのままでも心配はないのですが、正直なところ明確な治療法はないのが現状です。
つまり、生理的な原因による飛蚊症を治す方法は、慣れるしかないということです。
まとめ
「飛蚊症」という名前を聞いて、何のこと?と思った方も多いのではないでしょうか。
でも、症状を見ていると何となくそんなことがあると感じたことと思います。
私もそう言えば、糸くずのようなものが見える時があったなといった感じでした。
それがまさか飛蚊症という病気のひとつだったとは思いませんでした。
目の病気は、自分では全く判断できないものです。
何かちょっと違和感を感じたり、視界の様子がおかしいと思った時はすぐに病院へ行った方がいいです。
きちんと眼科で検査してもらうようにしましょう。