おふくろの味の代表的な料理と言えば、肉じゃがと答える人が多いそうです。
確かに、母親が作る肉じゃがって美味しいですよね。
家庭それぞれで独自の味付けがある肉じゃがですが、基本的なポイントを抑えておくだけで美味しい肉じゃがを作ることができます。
そこで今回は、肉じゃがのおいしい作り方として、肉じゃがが美味しくなる3つのポイントなどについてご紹介します。
肉じゃがをおいしく作る3つのポイントとは?
美味しい肉じゃがを作るには、3つのポイントがあります。
具の内部までしっかり味がしみてること
食感と具の大きさが均等なこと
肉じゃがを煮る鍋は?
まず最初に、肉じゃがを煮る鍋は広くて深いものを選びましょう。
肉じゃがを煮る鍋があまり小さいと具材が重なり合って、煮汁煮詰まるのも時間がかかります。
4人分の肉じゃがを作るのなら、直径が22cm以上のサイズで深めの鍋がおすすめです。
肉じゃがのじゃがいもの選び方
肉じゃがの具材でメインとなるじゃがいもを選ぶ場合は、男爵いもよりもメークインにしましょう。
なぜなら、男爵いもはホクホクとした食感がいい分、煮崩れしやすいのです。
そのため、男爵いもより煮崩れしにくいメークインの方がしっかりと味がしみ込んだ肉じゃがに向いています。
肉じゃがのじゃがいもの下ごしらえの方法
下ごしらえで包丁で切ったメークインは、表面が空気に触れると酸化して変色してしまいます。
そのため、じゃがいもを切ったら水にさらして変色するのを防ぎましょう。
なお、水にさらすことで煮崩れの原因となるでんぷん質を落とすことができるので、余分な脂肪がつくのも防ぐこともできます。
また、じゃがいもは鍋で煮る前は先に油で軽く炒めると、じゃがいもの表面が油でコーティングされて、煮崩れがしにくくなります。
特に皮がやわらかい新じゃがなどは、一度皮のまま油で揚げ、その後で煮るようにすると煮汁もからまりやすくなり、香りもよくて食欲をそそります。
肉じゃがの牛肉を煮込む方法
肉じゃがのもう一つのメイン材料の牛肉を煮込む場合は、そのまま煮込むと肉がだしがら状態になることがあります。
そのため、牛肉が生の状態の内に調味料をもみ込んで下味をつけておくと、味がよく浸透するのでおすすめです。
なお、煮込んでいる途中で、牛肉が鍋底にくっついたりすることもありますよね。
その場合は、慌てて油を足したりとか菜箸などでこすったりせずに、鍋の火を一旦消しましょう。
その後で、鍋を濡れた台拭きの上にのせると、鍋底の温度が下がるので、くっついた牛肉も自然にはがれて焦げついたりしません。
肉じゃがに調味料を入れるポイント
肉じゃがに調味料を入れる場合は、「さしすせそ」の順番を守るのがポイントです。
ちなみに、「さ」砂糖、「し」塩、「す」酢、「せ」しょうゆ、「そ」味噌です。
特に肉じゃがなどの煮物をじっくり煮込む場合は、まず先に砂糖だけで10分間煮た後で、しょうゆを入れるとより味がよくしみこんで美味しくなります。
肉じゃがを煮るときの火加減
肉じゃがを煮るときの火加減は、煮立つまでは強火にし、煮立ったら中火に下げてコトコト煮込むようにすると具材の中まで味がしみ込みます。
なお、煮込んでいる途中で菜箸や木べらなどでかき混ぜると、煮崩れしてしまう原因になるので注意が必要です。
また、肉じゃがを煮込む場合、アルミやステンレス製の通気性のいい落としぶたがあるのなら、ついでにその上に絹さやを30秒ほどのせて茹でてしまいましょう。
こうすることで、絹さやを別に茹でる手間が省けるので時短になります。
もっとも、手頃な落としぶたがない場合は、アルミホイルを使うよりもキッチンペーパーを使う方が、一緒にアクも取ってくれるのでおすすめです。
まとめ
今回は、肉じゃがのおいしい作り方として、肉じゃがが美味しくなる3つのポイントなどを中心にご紹介しました。
なお、肉じゃがが出来上がった時に煮汁が残ってて汁っぽい場合は、強火にして鍋をゆすったり傾けたりしてみてください。
鍋に残った余分な煮汁がだんだんと煮詰めるようにしながら、煮汁を材料によくからめるようにするのがコツです。