友人が以前にメニエール病になったことがあり、とても辛かったという話を聞いたことがあります。
めまいがひどいため、仕事にも支障をきたすなんてことも度々あったそうです。
メニエール病という名前は聞いたことがあるものの、どんな病気なのか具体的にわからない方もたくさんいらっしゃると思います。
そこで今回は、メニエール病とはどんな病気なのか、その症状と原因、メニエル病を治す方法などについて紹介していきましょう。
メニエール病とはどんな症状なのか?
メニエール病の症状といえば、真っ先に頭に浮かぶのがめまいと吐き気です。
つまり、めまいと吐き気を起こす耳の病気のひとつなんです。
メニエール病は、特に30代の後半から50歳にかけてが一番多く、年々この病気を発症する人が増えてきています。
まず初期の症状としては、突然、目がぐるぐると回るようなめまいに襲われます。
座っている状態から立ち上がった時に急にめまいが起こり、座り込んでしまうなんてこともあります。
また、座っている時でさえ、周りの風景がぐるぐる回りだすようなめまいが起こることもあります。
めまいの強さも、雲の上を歩いているようなふわふわとしたものから、ぐるぐると回転するような激しいものまでメニエール病の症状は様々です。
めまいが起こると想像できると思いますが、吐き気がして、ひどいと嘔吐してしまうこともあるんですよね。
しかも、そのめまいが起こる間隔は一定ではなく、週に1回だったり、月に1回、または年に1回なんてこともあって人それぞれです。
このめまいの症状が起こっている時間ですが、数十分ぐらいから数時間続くこともあり、それが何度もくり返される場合が多いので辛いですよね。
ただし、数秒から数分ぐらいのめまいの場合は、貧血や低血圧症、更年期障害なども考えられます。
なので、めまい=メニエール病とは一概には言えません。
数十分から数時間の長時間にわたり、難聴や耳鳴り、耳が詰まるといった聴覚の症状を伴い、それが何度もくり返され、めまいと吐き気の症状がある場合は、メニエール病の可能性が高いと言ってもいいでしょう。
メニエール病の原因とは?
そもそもメニエール病ってどうして起こるのかと言うと、
メニエール病は、耳の奥にある平衡感覚を司る三半規管(蝸牛(かぎゅう)、半規管、耳石器)に原因があると言われています。
この三半規管と蝸牛がむくんだり、水が溜まったりすることで、ぐるぐると目が回るようなめまいが起こるのです。
難しい言葉でいうと、内リンパ液の生産と吸収のバランスが崩れるということです。
内リンパ液が過剰に生産されることにより、三半規管に溜まってしまいます。
では、なぜそんな内耳の三半規管と蝸牛に異常が出るのかは、未だ明確には解明されていないのが現状です。
しかし、はっきりと言えるのはストレスが密接に関係しているということなんです。
つまり、メニエール病は肉体的ストレスや精神的ストレスの影響を受けやすい病気なのです。
そのため、神経質で几帳面な人や完璧主義者の人がなりやすいとも言われているので注意してくださいね。
メニエール病を治す方法とは?
メニエール病を治す方法として、どんな治療方法があるのかを紹介しましょう。
まずは、薬の服用です。
メニエール病には、めまい止め、利尿剤といったものを中心に抗不安薬や循環改善薬、ビタミン剤などを組み合わせて服用するように処方されます。
しかし、最初の内は吐き気のために治療薬を飲むことが中々できません。
なので、めまいを鎮める鎮静薬などの注射をする病院が多いようです。
初期の段階であれば、めまい止めや抗不安薬だけで激しい発作の予防や症状を軽減することができます。
あまりにも激しい発作がひどくて、薬を飲むことさえ難しい場合は、安静の状態で点滴を行う治療法もあります。
こうした薬や点滴による治療法は、病院で診察してもらう必要があります。
ただし、メニエール病は薬の服用や点滴だけでは治すことができない場合もあります。
なぜなら、メニエル病はストレスや睡眠不足、疲労が関係していることが多いからなんです。
確かに薬の服用や点滴などによって症状を一時的に抑えたり緩和させたりして、それで安心することもできるでしょう。
しかし、根本的に治すには、まずは自分がストレスを感じている生活をしていないか見直すことが大切なんです。
毎日しっかりと睡眠が取れていなかったりすると中々治りません。
なので、まずは何よりも生活習慣を正すことが大切ですよ。
まとめ
メニエール病にならないよう予防するには、まずは日常生活でのストレスをなくすことです。
生活の中においてストレスを感じることは仕方がないことですが、ストレスを溜めないことが大切です。
その場合、リラックスできる環境やストレス解消法を自分で作り上げていくしかありません。
また、疲れもたまらないように休むということもメニエル病を予防する大切なポイントです。
早寝、早起き、1日3食は必ず摂る、適度な運動といった規則正しい生活習慣を送れていない方は、そこを見直すことから始めていきいましょう。