スキルス胃がんの原因は遺伝?自覚症状と生存率は?完治できる?

目次

胃がんの中でも早期発見が難しく、進行も早いと言われているスキルス性胃がん。

30代の女性アナウンサーがスキルス胃がんで亡くなったのをテレビで見て、不安を感じた同年代の女性も多いことでしょう。

そこで今回は、スキルス胃がんの原因は遺伝なのか、自覚症状やステージ別の生存率、初期や末期で完治できるのか、などについて紹介していきます。

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スキルス胃がんの原因は遺伝なのか?

30代~40代の女性に多いと言われているスキルス性胃がん

スキルス胃がんは、胃壁に広がるように進行していき、胃全体が硬くなるのが特徴です。

そんなスキルス胃がんの原因は、遺伝的な要素が多く含まれています

 両親や兄弟、祖父母が消化器系のがんを患った経験があると、スキルス胃がんになる可能性も高いという検証データもあります。

しかし、現在の医学をもってしても胃がんになる遺伝子を特定することはできていません。

 

また、スキルス胃がんの原因は遺伝だけでなく、下記の要因もあります

 慢性胃炎や慢性的な炎症

 ヘリコバクター・ピロリ菌

 塩分の摂り過ぎ

 野菜不足などの乱れた食生活

 タバコや過度な飲酒

喫煙量や飲酒量が多い人は、胃を傷つける原因となりますので注意が必要です。

 ストレス

ストレスが多い人は胃がんになる確率も高いという研究結果も報告されています。

なので、何事に対してもストレスをためないことが大切ですね。

 

 スキルス性胃がんは、初期の段階では自覚症状がない場合が多いです。

食欲がない、胃がもたれるなどの体調不良でもよくある軽い症状なので、なかなか自分が胃がんであるとは疑いません。

しかし、それが進んでいくと、嘔吐や消化不良による下痢や軟便、黒色便などの症状が見られます。

さらに、吐血や下血などの症状が出る頃には、かなり胃がんが進行していたという事例が多いようです。

なので、初期の段階では自覚症状もなく、また、初期症状も出にくいことから早期発見することが難しいのです

 

スキルス胃がんのステージ別の生存率は?

がんの生存率をあらわす際に、よく5年生存率という言葉を耳にしますよね。

5年生存率というのは、手術をして5年経過後の生存率です。

 胃がんの5年生存率は、大体50~60%と言われています。

現在のステージが一体どのあたりなのかを知っておくことも大切です。

 

胃がんのステージ1~4の5年生存率

ステージ1A … 95%

ステージ1B … 87%

ステージ2 … 70%

ステージ3 … 45%

ステージ4 … 10%

 胃がんは発見が早ければ早いほど生存率は高くなり、完治できる可能性がかなり高いと言えます。

ただし、胃がんの中でもスキルス胃がんの場合は早期発見が難しく、ステージの数字がすでに大きくなってから発見される場合が多いです。

そのため、5年生存率の数字も低くなります

 

また、残念ながらスキルス胃がんの5年生存率をあらわしているデータはほとんど見当たらないというのが現状です。

 さらに、スキルス胃がんの場合は手術できたとしても、5年生存率は15~20%にとどまるとも言われています。

もちろん、スキルス胃がんでも早期に発見された場合は克服できる可能性も高く、生存率も高くなるのというのも事実です。

そして、進行したスキルス胃がんでも、胃の全摘出など病巣を全て切除することで5年生存率は高くなります

 

あと、胃がんに限らずですが、がんは手術・治療後でも再発や転移する可能性があります

胃がんの場合、肝臓、肺、脳、骨、リンパ節などに転移しやすい病気です

元々のがんが進行していればいるほど、転移するリスクは高くなります。

 なので、スキルス胃がんが転移していた場合の5年生存率は、かなり低くなってしまうのが現状です

 

スキルス性胃がんの余命と寿命の現実

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スキルス胃がんは初期だと完治できるのか?

 スキルス胃がんでもその症状が初期の場合、完治できる可能性は高いです。

でも、ステージ4の末期の場合は完治するのは難しいと思われるかもしれません。

しかし、大切なのは最後まであきらめないということです

 完治とまではいかなくても、食べ物に気をつけたり、治療を続けることで、癌を小さくすることはできます

 

スキルス性胃がんは、なかなか初期の症状での早期発見が難しいと言われています。

しかし、少しでも何か違和感を感じるようなことがあれば、すぐに病院へ行くことをおすすめします。

自分で大丈夫だと過信することが一番危険です

そして、年に一度は必ず人間ドックで胃の検査をすることをおすすめします

がんを早期発見するには、定期的に検査を受けるよりほかに方法はありません

 自分の身体のことですから、日頃からしっかりと向き合い、違和感を感じる時は何かのシグナルと捉えるようにしていきましょう。

 

胃がん治療の副作用と費用について

 

まとめ

スキルス胃がんは初期段階での自覚症状がなく、発見が難しいと言われています。

発見された時には、すでにステージ3や4まで進んでいたなんてことが多々あるようです。

自覚症状がないというのはとても怖いです。

自分で異常を発見することができないのであれば、定期的に検査を受けるしか方法はないですよね。

私は毎年、人間ドックで全て検査しています。

特にスキルス胃がんは女性に多いので、30代以降になったら年に一度の検診を強くおすすめします。

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